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二森日和。

将棋をみた感想。たまにサッカー。ごくまれに雑談。




第26期竜王戦第1局第1日 森内俊之名人-渡辺明竜王 【急戦矢倉】。

第26期竜王戦 【第1局/】【第2局/】【第3局/

なぜタイムシフトがないんじゃー(あいさつ)

第26期竜王戦は第1局、10/17、18に千葉県野田市で開幕。
第1日目の様子を、それはもうざっくりと。

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とりあえず立会人・藤井九段の活躍については、

是非、鰻屋本舗さんでご確認くださいー。

竜名戦となった今期竜王戦
第1局は、ともに得意とするところの矢倉模様に。

意外なことにNHK-BSの
「直近10局の対戦成績」(竜王の9勝1敗)によると
相矢倉は2局だけ、矢倉模様を含めても3局(全て竜王勝ち)。

得意分野であるがためになかなか指されなかったかもしれない矢倉。
緒戦からシリーズの命運を懸けた一局となっています。

棋譜中継】(特設サイト

竜王戦は2日制。持ち時間は各8時間。
第1局は振り駒で先後を決定し、先手は森内名人、後手渡辺竜王。

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矢倉の出だしから後手が△5三銀右と上がる。急戦矢倉だ。
この先、5筋を後手角で交換する形になるのだが、
阿久津七段が奨励会時代から使っていたことから
「阿久津流」と呼ばれることもある。


その阿久津七段と奨励会同期の渡辺竜王にとっては第21期竜王戦
あの伝説の3連敗4連勝のシリーズ防衛の原動力となった戦型。

最近では、先手の対策が普及してあまり指されなくなった印象があったが
このところ水面下で研究が進んでいるのか、
定跡形の新矢倉24手組よりも目にするような気がする。

本年度のタイトル戦でいえば、△5三銀右は
王位戦第2局(後手勝ち)や王座戦第2局(先手勝ち)で出ている。
(ただし、ともに5筋交換型にならなかった)

24手組からの相矢倉が本年度のタイトル戦で
2回しかない(4六銀1回、脇1回)ことを考えれば
3回目となる急戦矢倉は、むしろ後手として有望なのだろう。
王座戦第2局で5筋交換を羽生王座が回避していますし、
 現在は後手がまずまず指せるという感じなのかもしれない。)

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角対抗から先手が角を自陣に引く変化。
角交換を防いだ△6四銀が指しづらかろうと咎めているかたちで、
最近ではこの持久戦を目指す方向が主流とのこと。

急戦矢倉といっても、最初の戦いが早く起こるだけで
その後は、慎重に駒組を進める力戦形という趣となる。


この▲6八角型が出て、先手が優勢に戦えるようになり、
この局面の前例は21局、先手の13勝8敗と大きく勝ち越している。
しかし、大平五段の印象のとおり、ここ3戦は後手が連勝中。
後手が盛り返しているようだ。

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ともに入城を果たした局面。
先手は後手に比べてしっかりとした矢倉が構築できていることが主張。
ただし、角道が二重にふさがっているので活用が難しい。
一方、後手は囲いでは先手に及ばないが、
駒の活用で先手を上回っているということと、
先手に歩切れを強いていることが主張。
ここからどうやって将棋を作っていくのか、構想力の勝負となっている。

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そんななか、先手の森内名人が決断の一着。
玉頭の歩を突く「頭突き」で上部開拓を狙う。
上部を厚く構えて盛り上げ、左辺を押さえ込むと同時に
スクラムトライをも視野に入れた一手。先手から方針を明らかにした。

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上部を開拓するため金銀を繰り出す先手に対し、
後手は金銀を低く構えて戦場に利かす。
ともに持ち味を出しながら、互角に推移しているようだ。

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そしてこれが封じ手の局面。渡辺竜王が封じる。
控え室及びニコ生では△2六銀が予想されている。
1日目の消費時間は、
森内名人3時間45分、渡辺竜王3時間46分とほぼ横一戦。
激しい戦いの予兆を感じさせながら1日目が終了。


ここまでは手厚い森内名人に対して、
渡辺竜王が細い攻めをつなぐための準備をしているといった風情で
棋風どおりの展開となっている気がします。

いずれにしても、まだ好みの問題程度の微差で進行しているとのこと。
激しい戦いが起こるであろう、2日目の展開が気になります。

どちら持ちか。
うーん。どっちかといえば私は急戦矢倉側を持ちたいので
渡辺竜王でしょうか。

いや、別に西村一門アベケンの名に釣られたわけでは決して・・・。

2日目も午前9時から対局開始。
ニコ生でも放送予定だそうです。私は仕事でみれないけどー。


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