二森日和。

将棋をみた感想。たまにサッカー。ごくまれに雑談。




新聞開けたら2秒でみうみう。

今日(2/18)の朝日新聞本紙をめくったら、
なんと、というか、2面に第2回電王戦の記事。
PC前に頭を抱える三浦弘行八段の写真つき。

相変わらず見た目わけえ。

会員記事ですが、リンクはこちら。
棋士VS.コンピューター、ガチンコ5番勝負 来月から将棋電王戦


棋士VS.コンピューター、ガチンコ5番勝負
来月から将棋電王戦

 将棋の現役棋士5人と五つのコンピューターの将棋プログラムが戦う「第2回電王戦」が3月23日に始まる。4月まで5週にわたる団体戦だ。プログラムは今やプロ並みの強さに達し、「人間苦戦」も予想される。現役プロが負ければ史上初のことだ。誇りを懸けて出場する5人は「特訓」に挑んだ。

【練習は人間側負け越し】
 東京・千駄ケ谷将棋会館に8日、出場棋士5人が集まった。プログラムと練習対局して相手の特徴をつかみ、共有するためだ。
 パソコンに向かう5人の表情が徐々に険しくなる。「そっか」とつぶやく。「わからない」とうめく。持ち時間(各10分)が本番(各4時間)より短く、コンピューターに有利なこともあるが、人間がやや負け越す結果に。名人挑戦権を争うA級棋士の一人、三浦弘行八段も苦杯をなめた。
 もっとも、プログラムが得意なはずの終盤で人間が逆転勝ちした例もあった。
 5人は相手の明確な弱点は見いだせていない。船江恒平五段は「相手の弱点をつくより、自分の力を出すことを考えた方が良い」。
 佐藤慎一四段は「人間は悪い手を指すと気落ちすることがあるが、それがない」と話す。人間同士なら勝ちやすいとされる「王を堅く囲って攻める」形で敗れ、先入観のない指し手に感心する棋士も。
 勝つにはどうすればいいのか。三浦八段は「先に有利になる必要がある」と言う。「コンピューターは不利になると勝負手を繰り出してこない印象もある。相手が手の施しようのないリードを奪い、ある程度持ち時間を残して戦いたい」
 プログラムがプロを脅かす強さになった2005年以降、プロとの対局は日本将棋連盟が認めた場合のみ行われてきた。だが開発側の対プロ戦を求める声が強まり、連盟も将棋に注目を集める手段として活用する方向にかじを切った。昨年は第1回電王戦で、引退棋士の米長邦雄永世棋聖(故人)が敗れた。これを受け今年は現役棋士の出場が決定した。

【プログラムの判断力向上】
 将棋プログラムの開発は1974年に本格的に始まり、人工知能研究の一分野として発展。プログラムも主に研究者が作ってきた。
 コンピューターは、可能な手をしらみつぶしに探索する「読み」は得意だが、将棋は実現可能な局面が10の220乗とされ、すべては読み尽くせない。そこで、局面の優劣を点数化して比較し、点数が高い方に進むように手を選ぶ「形勢判断」の能力も必要で、ここ10年で格段に進化した。
 ただ、「枝分かれが多い局面になるとコンピューターは深く読めなくなる」と東京農工大大学院の小谷善行教授(情報工学)。答えを出しにくい展開に人間がいかに持ち込めるか、が鍵を握りそうだ。

【対決から協調へ】
 チェスの世界では1997年、プログラムが世界王者に勝った。人間を超える目標は達成されたが、「最強のプログラム作り」は今も盛ん。毎年、コンピューターチェスの世界一を競う大会が開かれている。
 一流選手がプログラムと対戦して訓練するのは当たり前。日本でチェスの普及を続けるフランス人、ジャック・ピノーさん(51)は「今後はコンピューターと組んだ人間同士が対決する時代になるのでは」と予測する。
 公立はこだて未来大の松原仁教授(人工知能)は「人間とコンピューターが、対決ではなく協調していく段階に進むことが望ましい。今後プログラムは、将棋の真理追究や普及の面で活用できるはず」と提案する。

【あなたも対戦?】
 電王戦に合わせ、コンピューターに将棋で勝てば100万円を獲得できる企画が24日に始まる。「ニコニコ生放送」で中継される。無料で挑戦できる。プロ棋士などは参加できない。
 登場するのは、昨年の世界コンピュータ将棋選手権で優勝したプログラム「GPS将棋」。電王戦では、より強いバージョンのGPS将棋が三浦八段と対戦する。
(朝日新聞 2/18付 2面)

持ち時間10分でやや負け越し、というのなら
なんとなく4時間持ちだったらいけそうな気がするのですがどうなんだろう。
というか、「やや」ってどのくらいなのかしらん。

三浦八段は、3月1日に
名人戦挑戦をかけたA級順位戦最終節が控えます。
決戦の春。何もかもに勝ってほしいです。