二森日和。

将棋をみた感想。たまにサッカー。ごくまれに雑談。




第63回NHK杯 糸谷哲郎六段-船江恒平五段(仮組)

仮組ばっかりじゃねーかという話もありますが、
今日のところは早く眠りたいのでとっかかりだけ。

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関西若手の雄同士の対決。
番組でもちょっと紹介がありましたが、
西遊棋などでもおなじみのお二人。

解説も関西の若大将(古い)山崎七段(もうすぐ八段)で、
勝手知ったる二人に対するよどみない解説で
とても楽しかったのですが
対局自体も二転三転の大激戦でした。


本譜は角換わ・・・なんだこれ。

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さっそく糸谷六段が工夫の出だし。
後手の△8五歩を待たずに5手目で▲7七角と上がり
角換わりを催促。▲7八金を省略して角を取らせて
強制的に後手の陣形を一手損角換わりっぽい形にさせる。

一手損角換わりは、この前もちょっと触れましたが
糸谷六段の後手番主戦。
自分の得意フィールドの逆を持って
戦うというイメージでしょうか。

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と、さらにここで先手が工夫。
右香を上がって飛車をスライド。
相矢倉では雀刺しのような駒組。

解説の山崎七段が
「私、この将棋で糸谷君を相手に先手を持ったことがあります」
とおっしゃる。

調べてみると、今年1/23の棋聖戦2次予選決勝で
山﨑七段が後手・糸谷六段の一手損角換わりに対し
同様の形で急戦をしかけた棋譜がありました。結果は後手勝ち。

本局の解説で兄弟子でもある山﨑七段に捧げるために
強制一手損角換わりからこの形を目指したのでしょうか。
序盤から面白い形になりました。

以下つづく!

◆次回のあらすじ◆