二森日和。

将棋をみた感想。たまにサッカー。ごくまれに雑談。




「2014箱根駅伝」復路雑感 「その1秒を削り出せ」。

90回目の継走、箱根駅伝は復路。

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結果から書くと、東洋が完璧なレースで
往路・復路・総合優勝の完全優勝でした。

復路に大エース窪田を置き、逆転を狙った駒澤をむしろ引き離し
復路新記録の継走で4度目の総合優勝に花をそえました。


各区間記録】(読売新聞特設

記録にあるように、
東洋は7区・服部弾馬、8区・ 高久龍、10区・ 大津顕杜が区間賞。
9区は駒澤に差を詰められたものの、6区では差を広げています。
かつ、当日メンバー変更なし。

とにかく強かった。一度も首位を明け渡すことなく、
そればかりかセーフティリードを保ちきり、
にも関わらず攻めの走りで記録を両立させました。

正直なところ、往路スタート時点で59秒差では、
駒澤の逆転含みの展開だろうと思っていましたが、
影を踏ませませんでした。駒澤もチーム史上最高記録だったのですが
それでも復路スタートから3分以上離した。

総合では歴代2位の記録でしたが、
過去最高タイムは2年前に東洋が作ったもの。
ただし、過去3回の優勝がそうであるように、
どうしても山の神・柏原竜二あっての記録とみられていました。

今回の優勝は、その評に対する復讐になったように思います。
スペシャリストなし。純粋に個々人がタイムを削り出すために走り
準備し、そして勝ちました。まさに「その1秒を削り出せ」でした。


優勝争い以外では、青学が完全にシード上位の実力を確保した感。
明治の定着とともに、すげえ。あと、復路では脱落校がなくよかった。

個人的に注目していた上武と法政は、
やはりブレーキ区間ができてしまうと厳しかったでしょうか。

それはどの大学も同じなのでしょうが、
それゆえ逆に東洋と駒澤の強さが際立っていたように思います。