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二森日和。

将棋をみた感想。たまにサッカー。ごくまれに雑談。




第84期棋聖戦挑戦者決定戦 渡辺竜王-郷田九段 雑感+棋譜。

本格的に咳がどうにもならん。
これはやばいかもしれん。

昨日、行われた棋聖戦挑決は
準決勝で久保九段を相入玉の末下した渡辺竜王と
同じく中村太地六段との終盤の斬りあいを制した郷田九段の対決。

トーナメント表はここ

渡辺竜王が奪取した棋王戦五番勝負以来の対決ですが
二人は2013年に入ってからの勝率がかなり高くていらっしゃり
現時点の最強棋士同士の決戦といっていいかと思います。

そんな対局の再現は特設サイトで。


振り駒の結果、先手渡辺竜王となり
戦型は角換わり腰掛銀。

この二人で角換わり腰掛銀といえば、
先月行われた棋王戦第4局がやはり先後同じく角換わり。

その際には、渡辺竜王が
後手の金のバックステップを待たずに▲4五歩と攻め
(二転三転したものの)勝ち切っているので、
もしかしたら竜王は研究の結果、
さらに先手が指せる変化を見つけ、
郷田九段にぶつけたかったのかもしれません。
(郷田九段は基本逃げませんし)

一方、郷田九段はそれを察してか、自分から仕掛ける。
42手目に△3五歩の新手。馬は作られるものの7~9筋にかけて
速くて軽い仕掛けを繰り出す。

f:id:nisin:20130427213238g:plain

基本的に渡辺竜王がこの攻めを受け止めて
反転攻勢に出るなかで優位を保っていたのだけれど、
108手目△7六銀の切り返しが好手、難解な局面に。

f:id:nisin:20130427213324g:plain

ただ、渡辺竜王はやはり終盤に時間を残していた。
最後は勝ち筋を読み切って勝ち切りました。

f:id:nisin:20130427213433g:plain

123手目△8二飛打が決め手。
横からは見えづらいが好手。
多分この手からの順に竜王はもっとも時間を使ったはず。

これで渡辺竜王は三冠ホルダーとして初めて羽生三冠に挑戦。
羽生三冠が名人位を奪取すれば、
竜王-名人で四冠位を巡る攻防となります。

1日制4時間の棋聖戦は、羽生三冠の得意領域。
6月4日の第1局が今から楽しみですー。

棋譜
開始日時:2013/04/26 10:00
終了日時:2013/04/26 19:46
第84期棋聖戦挑戦者決定戦
持ち時間:各4時間
場所:東京・将棋会館
先手:渡辺 明
後手:郷田真隆

▲7六歩 △8四歩 ▲2六歩 △8五歩 ▲7七角 △3四歩
▲8八銀 △3二金 ▲7八金 △7七角成 ▲同 銀 △4二銀
▲3八銀 △7二銀 ▲9六歩 △9四歩 ▲4六歩 △6四歩
▲4七銀 △6三銀 ▲6八玉 △1四歩 ▲1六歩 △4一玉
▲5六銀 △5二金 ▲7九玉 △3一玉 ▲5八金 △5四銀
▲3六歩 △4四歩 ▲3七桂 △7四歩 ▲6六歩 △3三銀
▲4八飛 △4二金右 ▲8八玉 △2二玉 ▲1八香 △3五歩
▲同 歩 △2四銀 ▲3四歩 △4三銀 ▲6三角 △3四銀
▲2七角成 △7五歩 ▲同 歩 △8六歩 ▲同 歩 △9五歩
▲同 歩 △8五歩 ▲同 歩 △9五香 ▲9六歩 △同 香
▲同 香 △9五歩 ▲2五歩 △3三銀 ▲3五歩 △4三銀
▲9五香 △8五飛 ▲8六歩 △9五飛 ▲9六歩 △同 飛
▲9七歩 △9一飛 ▲4五歩 △8五歩 ▲2四歩 △8六歩
▲同 銀 △8七歩 ▲同 金 △8五歩 ▲同 銀 △8六歩
▲同 金 △7三桂 ▲7四銀 △8四香 ▲8五歩 △同 香
▲同 銀 △同 桂 ▲同 金 △2四歩 ▲9六香 △7一飛
▲4四歩 △4七歩 ▲2八飛 △4四銀左 ▲2三歩 △同 金
▲2五歩 △同 歩 ▲2四歩 △同 金 ▲3六桂 △7六銀
▲8六金 △8一飛 ▲8五歩 △同 銀 ▲2四桂 △8六銀
▲8一馬 △7七歩 ▲6八金 △8七歩 ▲7九玉 △4八歩成
▲同 飛 △5九角 ▲8二飛 △4一歩 ▲1二桂成 △同 玉
▲2四香 △3二金打 ▲4四飛 △同 銀 ▲2三金 △同 金
▲同香成 △同 玉 ▲2四歩
まで135手で先手の勝ち