二森日和。

将棋をみた感想。たまにサッカー。ごくまれに雑談。




第38期棋王戦第4局 渡辺竜王、三冠達成。


【お題】写真でひとこと。

感想:中村太地六段がイケメンすぎた><

短めに。

第4局は、勝てば棋王奪取となる渡辺竜王が先手番。
戦型は角換わり。「0手損」とか「1手損」じゃないやつ。
相腰掛銀から、後手の△4三金と△4二金の
前後ステップになるかと思ったら
郷田棋王は44手目に1手パスの△9二香。

ここから、渡辺竜王の攻めが始まります。


渡辺竜王は、考えた末に4筋を攻める。
過去の蓄積から「無理攻め」と思われていた
4三の地点に金を置いた状態での▲4五歩の突き捨て。

角換わりの常識を覆しかねないこの攻撃は、
途中形勢が二転三転というか、かなり不明になりましたが
最終的には実り、渡辺竜王が長い長い攻城戦を制しました。
(細かい部分は、機会があったら取り上げようと思います。)

勝った渡辺竜王は、先日の王将位に続いて棋王を制し
渡辺竜王・棋王・王将に。
棋王将・・・いや、なんでもない。

今期棋王戦では、
相掛かり、横歩、相矢倉、角換わりと
居飛車のフルコースとなりましたが
竜王が勝った対局は、みな意欲的で力強かった。
渡辺時代の到来を感じさせる内容でした。

棋譜
開始日:2013/03/24
棋戦:第38期棋王戦五番勝負 第4局
場所:栃木・宇都宮グランドホテル
持ち時間:各4時間
先手:渡辺明
後手:郷田真隆

▲7六歩 △8四歩 ▲2六歩 △8五歩 ▲7七角 △3四歩 ▲8八銀 △3二金
▲7八金 △7七角成 ▲同 銀 △4二銀 ▲3八銀 △7二銀 ▲9六歩 △9四歩
▲4六歩 △6四歩 ▲4七銀 △6三銀 ▲6八玉 △1四歩 ▲1六歩 △4一玉
▲5六銀 △5二金 ▲7九玉 △3一玉 ▲5八金 △5四銀 ▲3六歩 △4四歩
▲3七桂 △7四歩 ▲6六歩 △3三銀 ▲4八飛 △4二金右 ▲8八玉 △2二玉
▲1八香 △4三金直 ▲2五歩 △9二香 ▲4五歩 △同 歩 ▲同 銀 △同 銀
▲同 桂 △4四銀 ▲5三桂成 △同 金 ▲7一角 △4七歩 ▲同 飛 △7二飛
▲5三角成 △同 銀 ▲2四歩 △4四銀打 ▲6三金 △6九角 ▲7二金 △5八角成
▲2三歩成 △同 金 ▲2七飛 △2四歩 ▲2五歩 △3六馬 ▲2四歩 △2七馬
▲2三歩成 △同 玉 ▲2五飛 △2四歩 ▲2七飛 △4八飛 ▲4一角 △3二桂
▲4三銀 △3一金 ▲3二銀不成 △同 金 ▲4三金 △3一銀 ▲3六桂 △7八飛成
▲同 玉 △4五角 ▲5六歩 △3六角 ▲2八飛 △3三金打 ▲2五歩 △同 角
▲2二歩 △同 玉 ▲3二金 △同 銀 ▲6三角成 △4七角成 ▲4五歩 △5六馬
▲8八玉 △4五馬 ▲同 馬 △同 銀 ▲2三歩 △同 金 ▲5一飛 △4二銀
▲8一飛成 △5五角 ▲4八飛 △4七歩 ▲5八飛 △5七歩 ▲同 飛 △5六歩
▲4七飛 △4六歩 ▲3七飛 △3五桂 ▲5二金 △4三銀直 ▲3一角 △1二玉
▲1五歩 △4七歩成 ▲1七飛 △2六金 ▲8五龍 △6五歩 ▲同 龍 △5四銀引
▲5五龍 △同 銀 ▲4二金 △4四銀引 ▲1四歩 △1七金 ▲同 香 △1八飛
▲5八歩 △1七飛成 ▲6五角 △3三飛 ▲2五歩 △5七と ▲2四歩 △6七と
▲2三歩成 △同 飛 ▲2四桂 △同 飛 ▲1三金
まで157手で先手の勝ち