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二森日和。

将棋をみた感想。たまにサッカー。ごくまれに雑談。




ロンドン五輪(なでしこ)決勝 vs.アメリカ 雑感。

蹴球 代表

おいつけなかったなあ。

とにもかくにも、おつかれさまでした。
ありがとう。


/日本×アメリカ/1-2 ウェンブリー)


たとえて言えば、アメリカのサッカーは、
面のイメージ。一定の「場」にボールを送って、
その周囲を支配しながら前に進む。

対する日本は、点のイメージ。 ボールを中心に点と点をつないで
ゴールまでのルートを作る。

序盤の日本は、点と点をつなぐそのラインが
ちょっとずつずれていて、ボールを有効に動かせない。
(これは今大会通じてずっとそんな感じでしたが。)

日本がもたつく感に、アメリカはスプリントでどんどん前へ。
早い展開からサイドの奥を制し、戻し気味のクロスに
ロイドが飛び込むという見事なゴールで先制。

日本は、らしさを出せない間に
アメリカはアメリカらしく得点。
ゲームが終わって振り返った時、
この序盤の「らしさ」の差が、
最後まで埋められなかった。

この後、アメリカは、カナダ戦で消耗していたせいか
さほど圧力をかけることができず、
そのため、日本は苦しみながらも
前にボールを出せるようになりました。

ただ、どうしてもサッカーの性質上、
日本は攻めに人数をかけなければならず、
アメリカは少人数でも攻めきれるので
先制したアメリカのカウンターが
決まりやすい状況にもなっていた。

後半のロイドの2点目は、
やっぱりアメリカらしい豪快なゴールで
技術的にも戦術的にも、見事というしかありません。

でも、ここから日本は
今大会の日本らしく粘る。

途中交代の田中が中盤でリズムを作り、
澤の献身から、大儀見が押し込んで1点差。

その後も、何度か攻め手をみせましたが
アメリカも押し返して、流れを作ることができず
試合終了。アメリカは3連覇、
日本は銀メダルに終わりました。

大会を通じて、日本はコンパクトにパスをつなぐ、
という、「求める形」をなかなか示せませんでした。
リズムを作れないなか、それでも勝ち進む強さに
凄みを感じ、心を動かされました。
ワールドカップでもそうでしたが、
ポイントポイントでの「粘り」が、今大会では際立っていた。

だからこそ、その粘りが示せなかった
序盤の攻防が、最終的に大きな差になったように思います。


ただ、なんだろう。
いま、朝っぱらからネガティブな文章を書き連ねていて、思ったのは
負けて残念だという以上に、
なんだかちょっとすがすがしく、さみしい感じです。

夏が終わっていく、あの感じ。

ちょうどメダル授与式をやってるからかもしんない。

思えばこの1年、なでしこのゲームは、本当に楽しかった。
そして、私が楽しかった分、彼女らは苦しかったと思う。
そのスタートでもあった、アメリカとの1戦で
しかも、オリンピックの決勝戦で、
なににせよ、ケリをつけられたというのは
素直にすごいことだよなと、思います。

一つの季節が終わりました。
のちに、伝説の夏だったと振り返られるだろう感触を残しつつ。

なでしこの挑戦は、まだ続くだろうけれど
それでも夏が終わるのはさみしいのですよ。

おつかれさまでした。
そして、ありがとうございました。