糸谷六段「その幻想をぶち殺す」▲2五歩対△3二銀 その2(かきかけ)。
A級順位戦の激闘譜、深浦九段-久保九段戦を起こしているのですが
あまりにむつかしくて現実逃避。
9/9に行われた第39期棋王戦挑決トーナメント、
佐藤康光九段-糸谷哲郎六段戦で、
また3手目▲2五歩、4手目△3二銀が登場しています。
4手目からワクワクしますよね。ほんとなんだこれ。
その時の狙いなどを糸谷六段が
ツイッターで呟いていらっしゃるので、
まとめただけのメモ用エントリとなります。
昨日は中盤の構想力が足らず、金銀に抑え込まれてしまっての完敗でした。作戦の成否は未だ不明ですが、中盤の△6四角が緩手だったようです。(糸谷)
— 西遊棋実行委員会 (@kansaishogi) 2013, 9月 10
2五歩に対する3二銀戦法自体は新しくそして面白い戦法なので、今後も機会があれば用いたいと存じます。3二銀戦法の骨子は相手の2筋歩交換を手損にさせることです。(糸谷)
— 西遊棋実行委員会 (@kansaishogi) 2013, 9月 10
こうした考え方はKKS(角交換四間飛車)やダイレクト向かい飛車、古くは立石流にも見られます。飛車を交換する、飛車先を逆襲する、方法は様々ですが先手の2筋の位もしくは歩交換を負担にさせる指し方と言えるでしょう。(糸谷)
— 西遊棋実行委員会 (@kansaishogi) 2013, 9月 10
そういった意味では、居飛車の二筋の位ですら問われ直す時代になったと言えるでしょう。全ての手の価値を疑うことによって、序盤の進歩は加速しているかと存じます。(糸谷)
— 西遊棋実行委員会 (@kansaishogi) 2013, 9月 10
.@ab1114 二筋の歩の交換は、一枚の歩を交換して自分だけ使えるようにするということ、そして金か銀を二筋の守りに着くよう強制出来るという二つの意味があります。二筋に歩を受けない場合であっても、ある程度の駒数を守りに使わせることが出来ます。(糸谷)
— 西遊棋実行委員会 (@kansaishogi) 2013, 9月 11
詳細はまた今度書きますが、飛車先交換の常識を疑え、
ということで、簡単にまとめておこうとおもいます。