二森日和。

将棋をみた感想。たまにサッカー。ごくまれに雑談。




コンフェデ2013 日本代表-イタリア代表 雑感。

すっごく簡単に雑感だけ。

非常に面白い試合でした。
勝負というより、カラーの差というかアプローチというか、が
やっぱり出てくるものなのね、と。

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「2-0危ない神話」というのは、
日本でしか語られていない話だぜ、
という話をかつて聞いたことがありますが
「審判はバランスを取りたがる」というのは
わりに世界共通のような気もする。


4-3というスコアはスコアとして、
日本のベースの部分は、機能していたと思います。

ただ、これは前から気になっている部分なんですが
サイドにボールを持ち出されたときに
逆サイドの絞りが自動的すぎると思うんですよ。
「このあたりまで入ればいいかな」という。

でも、逆サイのディフェンスの絞りは
対面との駆け引きで決まるので、対応はまちまちだ。

もちろん、それは代表クラスでは当然の所作で
普段は対応できているのだけれど、一方に引っ張られたあとで
組み立て直すと、どうしても絞りすぎるきらいがあるような気がする。

日本代表のサイドバックは、
基本的に攻撃の起点であることを意識しているから
できればボールを取った時にはワイドに開きたい。
そのギャップが目に見えて大きい時があります。

結果、日本の失点は比較的エリアの付近で
シンプルに折り返されるケースで頻出するという、
およそ平地主義とは思えない状況が生まれています。

このまえ大崩れしないチームになったって書いたんですが
そうでもなかったですね。まあそれはそれですけどね。

その一方で、対面は強くなりましたねー。
攻撃でも守備でも、それぞれの間合いでできていたように思います。
結果として崩しより個人の動きの方が
怖さを与えていたシーンもあったりで、
そのあたりをどうバランスをとればいいのか、
難しいですが興味深いです。

なかなか点が取れないという、何かのあやみたいなのは
これできれいさっぱり吹っ切れたんじゃないでしょうか。

もっとも、もちろん香川などがいうように
「勝ち切らなければ意味はない」のでしょうけれども、それでも。