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二森日和。

将棋をみた感想。たまにサッカー。ごくまれに雑談。




第71期名人戦第4局初日 棋譜+雑感。

将棋 名人戦

昨日の出先からの投稿記事、なぜか改行が反映されず
すげーおかしなことになってますね。
まあ、あれはあれで面白いからそのままにしておこう。

名人戦は、羽生三冠が1勝を返して、
名人の2勝1敗で第4局。

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相矢倉は第7局までねーんじゃね?とか書いたのですが、なったしね。
ただし、森内名人が変則手順で導いた力戦系の相矢倉。

しかしまさか藤井矢倉(風味)の手順が見られるとは。
よって私は先手持ち(力強く断言)

羽生三冠の謎の長考があったため、
35手で封じ手となりましたが、手数のわりに
なかなかに見どころのある序盤戦となりました。


開始直後。

流れ的には、たかみち先生がおっしゃっています
▲2六歩:また相掛かりやろうぜ
△3四歩:やーです。横歩やろうぜ。
▲2五歩:しってた。

という感じで横歩を封じた形。
でもって、こののち先手が角換わりも封じ、
相矢倉進行になるのですが。

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ここまでの進行、どこかで最近見たなあと思ったら、
連盟モバイル中継で後日配信された
竜王戦6組4回戦(4/30)、▲今泉健司アマ-△門倉啓太四段がこれだった。
今泉アマが3手目▲2五歩を突いて、門倉四段が得意の角交換振り飛車を牽制。
(それでもKK4をしようとすると、2手損となり手損が痛い)
後手の門倉四段が2手損で角換わりをして乱戦となり、
最終的には両者入玉の末、259手で門倉啓太四段が勝利。

本譜は先手が角道を止め、角換わりも封じました。
その結果、相矢倉に。
森内名人は大して時間を使っていないことから
用意した作戦であることをにじませています。

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矢倉を組み合うとなると、後手は3三に出た角を
手数を使って引かねばならず、無理矢理矢倉系になって
手損が引っ掛かる。結果、自陣整備に集中、飛車先は伸ばせず。
苦心の後手を横目に、森内名人は藤井矢倉ともいわれる早囲い。
徹底的に手得を主張します。

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で、封じ手の局面。
先手が仕掛けの▲3五歩を指したのは午後4時前だったのですが
結局後手の羽生三冠が大長考に沈んだ結果、

BS放送中に一手も進まないという事態に。
木村先生(´・ω・`)

羽生三冠の長考については、
先手が手得を主張している以上、
後手は別の主張点を探さなければなりませんが、
それがなかなか見えないということなのかもしれません。

強いて言えば玉形が若干いいという点ですが
手得している先手の攻めを交わせるほど
盤石というわけでもありません。

また、仮に先手を受けきったとしても
今のところ攻める土台が作れていません。

特に後手は藤井矢倉の急所というべき
8筋を伸ばせていないんですよね。

昨期NHK杯、藤井-森内千日手指し直し局)では
藤井九段が藤井矢倉で作戦勝ちという展開になったのですが
藤井九段の見落とし(読み抜け?)から変調、
8筋を突いた森内名人が逆転勝ちしたという対局でしたが
そういう反撃の芽がいまのところ後手にはないように思います。

また、力戦系の相矢倉といえば、
どうしても先のNHK杯決勝、
対渡辺竜王戦が思い浮かびますが
それも羽生三冠にとっては不利なイメージですか。

渡辺竜王と言えば

こんなことを言っていて、
駒組みと駆け引きに「森内名人の準備」を見ています。

森内名人は、1・2局の相掛かりといい本局と言い
居飛車力戦系で羽生三冠に挑んでいる気がします。
そして、そういう形であれば(定跡形よりも)
自信があるということなんでしょう。それは結果も出しているし。

ということで、まだ35手しか進んでいませんが、
藤井矢倉が絡んだ時点で、私は先手持ちです(結局そこか)。

【棋譜】

開始日時:2013/05/21
棋戦:第71期名人戦 第4局
場所:大分県速見郡 的山荘
持ち時間:各9時間
戦型:力戦系相矢倉
先手:森内 俊之
後手:羽生 善治

▲2六歩 △3四歩 ▲2五歩 △3三角 ▲7六歩 △2二銀 ▲6六歩 △6二銀
▲6八銀 △5四歩 ▲5六歩 △3二金 ▲5八金右 △4一玉 ▲7七銀 △4二角
▲7九角 △3三銀 ▲6八玉 △5二金 ▲7八玉 △4四歩 ▲4八銀 △4三金右
▲3六歩 △3一玉 ▲6七金 △7四歩 ▲3七銀 △2二玉 ▲8八玉 △7五歩
▲同 歩 △同 角 ▲3五歩
まで35手で封じ手