二森日和。

将棋をみた感想。たまにサッカー。ごくまれに雑談。




村上春樹『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』とりあえず読んだよ。

色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年

色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年

やべえ。すごく面白かった。

もう一回読み直しますが、個人的には
読んでいるさなかから、「国境の南、太陽の西」を
想起させる物語だな、と思いながら
文章をなぞっていきました。

もっとも、当時よりもシニカルさは影をひそめ
もっと具体的な、そしてもっと地に足を付けた
パラダイスロストから後半生に向けた痛みと展望という感じで
切なくも心地よかったです。

や、「森のこびと」とか言い出した日には
「ここからですかー」とか思いましたが
形而上的世界は、今回はささやかなBGM程度で
それが結果的に救われた感。(なんなの)

もっかい読んで、そんで気が向いたら感想を書きます。