天皇杯'12(2回戦)京都×松本 メモ。
あ、負けました。(あいさつ)
羽生さんの振り飛車が記事になる時代か。
U20の3位決定戦はみてませんでした。
でも、3位おめでとうございます。
さて、同時間帯の天皇杯を見ていた私です。
松本山雅というチームは、草津というか、
群馬のサッカーフォロワーにはちょっと
特別に響くクラブなんすが、それはまあさておいて。
いまのチームは、守備時、かなりの確率で
4−4ゾーンを作りますが、
ゾーンとゾーンの間にトライアングルを作って
斜めにボールを出し入れすることを「軸ずらし」といいます。
とかいって、
ぐぐってみてもサッカータームでは出てきませんので
もしかしたらローカル用語なのかもしれませんが、ともかく。
京都は軸ずらしが見事で、松本が対応しきる前に
ゲームをグリップしたようです。
/京都×松本/(3-1 松本平)
ゲームの内容というより、思いついたことを。
4−4ゾーンを組む際、3ラインというように
横のラインを通常「列」といいますが、
便宜的に縦のラインを「軸」と呼ぶこととしたとき、
ブロックを攻略するのに大切なのは、
相手の列を寄せながら軸をずらすことだそうです。
これの一番端的なパターンは、ゾーンの間にポストを入れて
CBを寄せて空いたスペースに落として走りこむというアレですが
そんなに簡単にいくわけがないので
他にもいろいろやるわけです。
京都の場合は、外と中を交互に経由させて軸をずらしていくのですが
その中→外→中のリズムが序盤の展開でとにかくスピーディーで
小気味よく、松本にマークを掴ませませんでした。
1点目の工藤のゴールは、1枚のCBにあえて2枚あたるという
逆ダブルチームみたいな寄せなんですが
アーク付近であんなにきれいに決まるのは
見事としか言いようがなかったです。
あの先制点で、ちょっとゲームの色が決まってしまったかな、
と思う位、崩し切った得点でした。
一方、松本は、2点取られた後にバランスよくボールを散らして
反撃に出るのですが、基本的にアタッキングサードの入り口からの
ミドルが多く、裏を取った時に有効に相手陣奥まで
攻めきれなかった感がありました。
そういう点でも、攻撃エリアであえてアイディアを使ってくる
京都とは対照的だったのかなあと思った次第。
松本は、真摯にゲームに向き合う気概を感じたのでしたが
後手に回った時の対応に物足りなさを感じました。
そういう粘りっていうのは、チームというより
クラブの経験値を参照したりすると思うので
今後どんどんいい味が出てくるのかな、とか思いました。
私の勘は、そんなにあたらないですけど。
京都の場合は、昨年も天皇杯で決勝に進んでいますが
なんというか、サッカー自体が投機的というか、
トーナメントに合っている気がします。
とても、華々しい。
今年も、より高い位置での活躍を期待したく。
9月もまだクソ熱く、
正直、まだ天皇杯って空気じゃないんですよね。
もっと歳末感が煮詰まったときに
各クラブがどういう化学変化を見せるのか。
楽しみに見ていきたいと思います。