二森日和。

将棋をみた感想。たまにサッカー。ごくまれに雑談。




「心はロンリー気持ちは・・・」なバーレーン戦。


米軍機がうっさい。にしんですこんばんは。
まいどやっつけ代表戦レポートです。
タイトルは単なるおっほいだと思いたい。

あんまりにあんまりだったという評判の東アジア選手権
いや、私、ほとんど見てませんでしたが、
ワールドカップイヤーに低調なスタートを切った代表は、今回、
海外組を積極起用。俊輔、本田、松井、長谷部がそろい踏み。

キャンプで煮詰まっていないメンバーが
中核を占めたのが幸いしたか、課題はあれど
まずまずだったんじゃないかと思います。


/日本×バーレーン/(2-0 豊田)

バーレーンは4−4−2フラット系。
日本代表は岡崎と本田が縦に並ぶ4−5−1。

序盤はかみ合わないところがありましたが、
前半の半ばくらいから中と外の連携や、トップへのくさびなど
効果的なボール運びが散見されるようになったと思います。

そのひとつのポイントが、左サイドの縦の関係。
松井と長友は縦の相関関係がうまいこといっていて
狭い回廊を何度も突破してました。

このため、カバーに行ったバーレーンの選手も含めて
左サイド寄せの状況ができて、右ハーフに陣取った中村俊輔
中に絞ることができ、その副次的効果で
トップ脇の本田圭佑の自由度が増した、と感じました。
(そのぶん内田がちょっと負担がかかってしまったようだけど)

結果、中と外に縦を絡めたボールの引き出しが生まれ、
ゆさぶりをかけることができた。そんな36分の先制点だったと思います。

この得点は、中に絞った俊輔が本田との壁パスで
バイタルまで入り、それに呼応して駆けあがった松井にスルーパス、
松井がダイレクトでファーに折り返し、岡崎が合わせたもの。

結果的に岡崎が得点をとりましたが、
松井にスルーパスが通った時点で、エリアには長谷部や遠藤が入ってました。
かなりいい攻めだったと思います。

外のリズムで中が空き、なので中を攻めると外の自由度が増す。
当たり前の話なのですが、そういったメリハリがうまくいってた、
ように感じられました。

もっとも、それが長続きしないのも現時点の問題なんでしょう。
後半に入ると、海外組の占める中盤で足が止まりだし、
セカンドボールにプレッシャーがいかず、
バーレーンに形をつくられかけました。
まあ、海外組が日本でやる以上正直仕方がない部分でしょう。

最後に内田のクロスで本田が得点を決めなかったら
もうすこしフラストレーションがたまったかもしれませんが
実際には、再起動したチームとしてはこの辺が底辺だと思うので
よくもないけどわるかないかな?っていうのが私の評価でした。

この試合で良かった点は、この代表の基本に立ち返って
ちゃんとサイドバックを絡めたサイド寄せをやって
オープンの攻撃力を担保するという、
大木システムの筋を通した点だと思います。

もしかすると、去年までの形を素直にトレースした
欧州組が入ったから、原則的な攻撃ができたんじゃないかな、と。
たぶん、東アジアでは難しく考えすぎてた。

一方、ときどきみえる「守備の軽さ」には
相変わらずどきっとさせられます。ゾーンを作るのはいいのだけれど
切られた時のカバーがやっぱり怖い。

それはゾーンの宿命でもあるのですが、
ひどく単純にやられてしまう感があります。
そのへんはなんとかしてください。

実質、国内・海外双方の選手を一巡させたこのゲームが
スタートラインだと思います。よかった時間帯を長くして、
より以上にリファインできるよう、期待しています。